どんなところでも、しばらくのあいだ旅行をしていると、目からうろこが落ちて新しい扉が開けてくる。
旅先の近所を「あっち、こっち」と見学して、田園や山里を歩けば、全然見たことがないものに遭遇することがいっぱいある。それから、都心に伝言をするためにと手紙を送って「そのこととか、あのこととか、その都度、都合のいいときに処理することを忘れないでね」と言ってあげるのも、しぶくていい。
そんなところにいると、いろんなことに気持ちを注ぐことができるようになる。所持品の道具類も、よい物はよく見え、芸達者な人や、男前や素敵なお姉さんなんかも、いつもよりもまして素敵に輝く。
お寺や、神社に内緒で引きこもっているのも、やはりしぶい。