自分自身の身分が世間的に高い人の場合はもちろんのことで、ましてや、死んでも何とも思われないような身分の人は、子供なんて作らない方がいいような気がする。
前の天皇の息子(※注1)や政府長官(※注2)、花園の長官(※注3)は自分の一族が滅びてしまうことを望んでいた。染殿の長官(※注4)にいたっては「子孫などはいない方がよい。後々の子孫がぐれて不良になったり暴走族になったら、困るじゃないか」と言っていたと、世継ぎ物語の『大鏡』にも書いてあった。聖徳太子(※注5)は自分の墓を生前に建築していた時に「ここをちょん切って、あそこを塞いでしまえ、(他には誰も入れないようにして)子孫はいらないと思っていたいのだ」と言っていたらしい。
■注
(※注1 中務卿兼明親王)(※注2 藤原伊通)(※注3 源有仁)(※注4 藤原良房)(※注5 用明帝の王子様・推古帝の皇太子)