皇后(正妻)や中宮(二号)、女御(愛人)などが皇子さまや皇女さまを出産するときに炊飯器(※注1)を屋根の端から転がして落っことすことは、やらなくてはならない事じゃない。出産の後胎盤が下りてくるという後産が長引かないように、おまじないするためである。後産が手短に済めば、こんなことはしない。
一般庶民の風習から始まったことで、きちんとした根拠もない。けれども、「大原」と「大腹」で縁起がいいので、大原から炊飯器を取り寄せるのだ。昔の蔵にあった絵に、庶民が子供を産んでいる場面に炊飯器を落としている様子が書いてあった。