蟻さんのように群がって、西へ東へ猛スピード、南へ北へ超特急している人。偉い人もいる。貧乏人もいる。じじいもいる。小僧もいる。出かけるところがあって、帰るお家もある。夜には眠くなって、朝になると目が覚める。この人たちは何をしているのかな。節操もなく長生きをほしがり、利益は高利回りだ。もう止まらない。
保養しながら「何かいいことないかなあ」なんてつぶやきながら待っている。とどのつまりは、ただ老いぼれて死ぬだけ。老いぼれて死ぬのはあっというまで、思いの刹那も留まることを知らない。老いぼれて死ぬのを待っている間に、何か楽しいことでもあるのかな? 迷える羊は老いぼれて死ぬのを恐がらない。名前を売ることと、お金儲けに溺れて命の終点が近いことに気づかないから。それでいて馬鹿だから死ぬのを悲しむ。この世は何も変わらないと思って、運命の大河に流されていることをわかっていない。