人の心は素直じゃないから、嘘、偽りがないとは言い切れない。そうは言っても、たまには素直な人もいないとも言い切れない。自分が素直じゃないから、人の偉いところを見て羨ましがるのはよくあることだ。しかし、極めて頭の悪い人間は滅多にいない賢い人を見ては逆恨みする。「莫大な利益を手に入れようとして、目の前の小さな金儲けに手をつけていないだけだ。嘘で身を包んで、人から良い評価をもらいたいだけだ」とばかにしたりする。しかし、自分の頭が悪いから、こういう悪口を言うのであって、ばか丸出しである。この手のばかは直らない、人をだまして小さな利益を要求し、冗談でも偉そうなことを言うのは不可能だ。
「気が狂ったひとのまね」といってバス通りを走れば、そのまま狂人になる。「悪人のまね」といって人殺しを決行すれば、やっぱりそのまま悪人になってしまう。馬は優駿を学べば優れた馬の仲間入りをし、舜(※注1)のまねをすれば舜のお友達になれる。冗談だとしても賢人への道を学べば、賢人と言ってもいいかも知れない。
■注
(※注1 古代中国の聖エンペラー)